義援バルーン空撮
画像の使用に関して | 義援バルーン空撮とは? | 良くある質問
陸前高田市 一本杉

陸前高田市・一本杉 2011年6月8日[撮影者解説]

北野神社今泉天満宮の一本杉 高田松原の奇跡の松から北東に1,300m。
ここには、北野神社今泉天満宮の一本杉が残っています。
天神大杉と呼ばれるこの杉は、推定樹齢550年以上(800年以上との記載も・・・)。
つまり、一本松よりも長い時間陸前高田に根を下ろしています。

三陸沿岸では社寺仏閣の位置を観察すると、過去の津波の傾向がよくわかります。
壊滅的な被害を面で受けている地域でも、お寺は被害を受けていないなどと言う事で気がつけます。
この北野神社も、過去何回かの津波の被害から免れていたと思われます。

津波解説 フィッシュアイという特殊なレンズで撮影されています。
バルーン直下の地面が全て写っています。(360度)

画面下が河口付近。
赤い矢印が奇跡の松の位置になります。
津波は下から上に向かって遡上しています。
この写真からもわかりますが、北野神社付近は平地に対して突き出しています。
そして気仙川に面しています。
つまり、津波に残ったのが不思議に思える位置にあります。

この場所を訪れた事によって気がつけた事があります。
それは、「津波なんぞ」という強いメッセージです。
過去の津波被害でも、この周囲は相当な被害を出していたはず。
今回と同様の景色が数百年ごとに繰り返されています。
この杉は、もしかすると「植えられた」のではなく「残った」のかもしれません。

※正しい資料が揃った段階で書き換えます。

葉が赤くなり始めた一本杉

天神大杉もピンチ

まだ報道は少ないですが・・・
震災から3ヶ月が経過した6月8日現在では、杉の葉が赤くなり始めています。
周囲の杉の木も海水を被った部分は枯れ始めています。
一本杉と距離が近い事からも、こちらも貴重な観光資源と成り得ます。
一本松は支援の目処が立っているかと思いますが、こちらも是非ともお願いしたいところです。

陸前高田市・一本杉 2011年6月8日:他の空撮

CubicVR