ダブルファンタジー Story1
約1年前。2007/03/05。
僕のダブルファンタジーへの想いはここからはじまったのです。
ジョン・レノンミュージアム副館長、渡辺正利さんからの手紙を紹介します。
柳生真吾様
前略
大変ご無沙汰いたしております。
その節は、当ミュージアムにお立ち寄り頂きまして、まことに有難うございました。
さて、この度お便りをさせて頂きましたのは、「園芸」の専門家でもあり、ジョン・レノンの音楽にも深い理解をお持ちの方でないと解決できない問題が発生したからであります。
ご存知のように、今から27年前(1980年6月ころ)、ジョン・レノンは、英国領「バミューダ」の首都ハミルトン市にあります植物園内で、そこにあったお花の名前に感銘を受け、最後で最大の「アルバム」のタイトルにしました。
このエピソードは、よく知られており、ジョンがインタビューの中でも話題にしていますが、私も含め世界中のジョンのファンにとって、その花は、どんなお花で、どんな色をしていたのか誰も知らないのであります。
そこで、インターネットを使って調べ始めましたところ、植物園は現在もあり、ジョン・レノンファンの観光客がわざわざ訪れる場所であることが判明しました。
又、球根であることも、花の色についての記述もありました。
しかし話を複雑にしている理由のひとつに、現時点で「ダブル・ファンタジー」という名が付いた「クリスマス・ローズ」が市販されているのです。
私の想像では、「ダブル・ファンタジー」で検索して「クリスマス・ローズ」の「ダブル・ファンタジー」を発見したしたジョンのファンが喜びのあまり、早合点して「クリスマス・ローズ」の方の情報をネットに流してしまい、それが流通しているのではないかと考えるのですが明確な理由にはなっていません。
このまま放って置くと正しくない情報がいかにも正しいかのごとく世界中に出回ってしまう恐れもあり心配になります。
そこで「園芸」と「ジョンレノン」の共通の理解の深い柳生様にこの真実に迫っていただきたい、とお願いの手紙を出させていただくことになった次第です。
もし真実が判明しましたら、ジョンのトリビュートデイには、そのお花と同じ種類のお花でミュージアムをいっぱいに飾りたいと考えております。
それでは、またお目にかかれる機会を楽しみに、ますますのご活躍を祈念いたしております。
ジョン・レノンミュージアム
渡辺 正利
-----------------------------------------------------------------
すべては、この手紙からはじまったのです。
興奮した僕はすぐに世界的なプロナチュラリストの荻巣樹徳さんに連絡を取り、この話を
伝えました。
「そんな夢のある話、喜んで参加させてもらうよ!」と二つ返事です。
世界中の植物園、大学、また知り合いに連絡を取ってくださったようです。
さすが世界の荻巣さん。意外にも早くこの花の正体に行きついたのには驚きました。
それは「ファンタジー」という名のフリージアだろう。
黄・大輪・八重でかなり当時は流通した品種とのこと。
・・・ただ、アルバムタイトルは「ダブル・ファンタジー。」
そう「ファンタジー」ではないのです。
でもこれも荻巣さんは簡単に推理してみせます。
「ダブル」は園芸用語で「八重咲き」だからいいんだよ。
バミューダ植物園の名札にはきっと英語で「八重咲きファンタジー」と書かれていたはず。
きっとそれを読んでジョンはピンときたのだよ。と。
そうか!それで「ダブル・ファンタジーなのか!」
柳生真吾










