義援バルーン空撮
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宮古市金浜地区

宮古市金浜地区 2011年6月7日[撮影者解説]

金浜地区 宮古湾の奥に位置する金浜地区。
宮古市の中心の市役所から、南に5kmの場所になります。

湾の長さは約6km。
金浜地区は、湾の突き当たり部分に位置しています。
この写真は、金浜地区江山寺付近から北東方向を撮影。
湾の出口まで移っています。

金浜地区の防潮堤

宮古市金浜地区から北東を空撮

宮古市には、田老地区も含まれています。
田老では、10mの巨大な防潮堤が津波により破壊されていますが、宮古湾では防潮堤を完全に破壊する程の津波のパワーが無かった事が写真からもわかります。

宮古湾では特定の場所に津波の力が集中したという場所が見受けられません。
この金浜地区の南1kmには、津軽石地区があります。
もっとも奥まった場所なのですが、防潮堤は破壊されていません。
津軽石地区は、河川に沿って津波が遡上していることから、破壊されている面積は膨大です。

宮古市津軽石地区方向

宮古市津軽石地区方向を空撮

国道45号線は、宮古市の中心部から金浜地区を通り、津軽石地区に向かいます。
居住可能な場所は、全て津波の被害を受けています。

防潮堤の手前の水たまりは、引き波によりつくられた窪みに貯まった海水。
防潮堤を越えた津波の位置エネルギーは、すべてこの場所に集中しています。

江山寺空撮

宮古市金浜地区:江山寺空撮

写真左側が国道45号線。
江山寺の境内から防潮堤は、150mの距離にあります。
津波から逃げるには「距離」ではなく「高さ」で考える必要があります。
高ささえあれば、津波から逃れられ事を明確に証明しています。

この江山寺に限った事では無いのですが、今回の被災地域では、社寺仏閣が津波のギリギリの場所に建っている事が非常に多い事に気がつきます。
繰り返し襲っている津波被害の経験から、津波が届かなかった場所に境内を構えていると推測します。

金浜稲荷神社空撮

宮古市金浜地区:金浜稲荷神社

赤い矢印の位置に金浜稲荷神社が位置しています。
境内が小高くなっている事から、津波は到達していないと思われます。

金浜稲荷神社と江山寺は線で200mの距離。防潮堤まで200m離れています。

宮古市金浜地区 2011年6月7日:他の空撮

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